tome's コラム |
”多感な時期”というものが誰にも、というより人間全てにあるといえます。 また、それは動物全体の成長過程で持ち得る本能かもしれません。 こと人間においては、その時、興味を持って好んだものは それに触れる事が無くなった環境となっても、どこかに残っているものだと 私は思います。 年齢を重ねても、仕事や趣味で、常にそれに触れ続けられる人もいます。 私もその一人なのでしょう。 こうして自分の好きなものにたずさわる仕事をしています。 そして現UNION MADE を起業しようと思いました。 就職を目前とし、一時の岐路を迫られている方から 「自分はどうしようか?」 「早乙女さんは”こういう仕事をしよう”と思う物があったから いいじゃないですか」 と言われた事があります。 私自身、その年頃に岐路を深く考えていなかった気がしますが、 今に至る結果はそのとうりです。 しかし変なもので、好きでも仕事というものとなると意識もちょっと変わり ふっ と自分を顧みたときに”やっぱりこういうものが好きなんだなぁー” と思ったりするぐらいです。 |
しかしそんな自分の中にある、多感な時期に吸収され、 憧れたものは消えません。 そして、いつもそこに回帰しているものが、心の中に のこされているはずです。 私はアメリカの色々が好きだ!と思ってきて育ってきたのは プロフィールページにも書きましたが、それが根底にあります。 しかし、他の色々な事にも興味があります。 例えばメルセデスのNew SL などは美しいなぁと思います。 (まぁ 乗れる身分になるとは思えませんが・・・。) でもその妄想の中でメルセデスから降りてくる自分は Western Bootsを履いているのです。 ジャガーに乗っても、それにマッチさせた着こなしで GジャンやWestern Jacket を着ていたいなぁと 思っています。 それは、私の根底にアメリカ好きがあるからです。 やはり、可能性はかなり低いですが、ブランド物を身に まとっても、ジーンズでもベルトでもブーツでも何かは アメリカを基調に合わせたいと思ってしまいます。 そしてそれは一生消える事が無いのでしょう。 |
時代によって世の中の周囲の物や環境は変わりますし、 理想を100%に近く反映出来ないこともあります。 日本における住宅事情などは こと、現実に引き戻されるものです。 心理の根底にあるものを少しづつでも生かしてその時に気に入った 物に合わせたり、「そうしなければいけない」という制約にも 少しでも折り込む事で自分自身の大切な物を思い起こせるのでは ないでしょうか? ヨーロッパスタイルならすべてそうでいけない事は無くその中に 自分の本質をまぜてこそ自分を保って楽しめていけるのでは ないかと思います。 貴方にはそんなものありますか? 思い出してください。何もないという事はないはずです。 何か夢中になっていたものを思い返してください。 |
UNIOM MADEで提唱している商品が貴方のそれを思い起こされる ものであったり、又、これが根底の1つになり始めるものになれば、 私はうれしいとおもいます。 私も、いくら狭い家で、子供たちが部屋を散らかしていても、そんな中で インスタントコーヒーだったとしても、自分の気に入ったマグカップを使っていると 心はとても落ち着くし、その重さが、 昔の映画の中で映っていたものと 同じように思え、その主人公に自分が オーバーラップしてゆきます。 日常の中にも心のオアシスを、 ”オートバイに乗らないからエンジニアブーツは必要ない”といわず、 それが昔 記憶に焼き付けられた場面があったらとしたら 履いてもいいじゃないですか。 とらわれることはありません。”これじゃなきゃだめだ”と画面を狭くしすぎず 気楽に欲しいものを楽しみましょうよ。 |
根底にアメリカや色々なものがある方! 是非 UNION MADEで、その意識が回帰できることが あれば、私にも協力させてください。 旧式の白のGTE(U.S.A) のダイヤル電話で 待っていますよ、貴方の電話を。 (といっても今の時代はMailが主ですが) この電話のベルの音、受話器の重さ、ダイアルの重さが 私を20年前の情景にもどしてくれるんですよねぇ これが・・・。 2004 Feb UNION MADE 早乙女(TOME)靖 このページのトップへ NEXT |